こんにちは。だまっていると眉毛がつながってしまう「だんキチ」です。
さて、突然ですがみなさんは「尾てい骨」を粉砕したことはございますでしょうか?
ちなみに、僕は粉砕したことがありません。しかし、僕の同級生のBBQ君という方は粉砕経験があります。
また、僕はBBQ君が尾てい骨を粉砕する瞬間をずっと見ていました。恐ろしかったです。
そこで、今回はこの「尾てい骨粉砕事件」をみなさんにシェアしたいと思いますので「話のネタ」にするなり「自分なりに楽しむ」なり「コロスケナリ」してみて下さい。
それでは語ります。
椅子引きづらし遊び
僕が小学校5年生になった頃に流行りだしのは「椅子引きづらし遊び」という遊びで、誰かが自分の「椅子」に座ろうとした瞬間「ガッ!」と勢いよく後ろから椅子を引いて、座ろうとした子に「尻餅」をつかせるというもの。
何故だか、この遊びがものすごく流行ってクラス中が「敵」みたいになった時がありました。
そうして、いつものように…
「クスクス…それぇーー!(椅子引きガッ!)」
「ドシンッ!痛いぃー!やめろよー(笑い)」
…という日常的な風景だったのですが…壊れるんですよ。日常的な風景が。
おデブちゃん「BBQ君」の尾てい骨粉砕?!
そうして何事もなく「給食」の時間になり、給食当番が準備を始めだしたときに事件が起こりました。
「ちょー?BBQの椅子やろうぜ?」
「エッ?!BBQデブだから尻餅ついたら床ぬけるよ?!」
「まずいいからやろうよ!(笑)」
…このような会話を僕の「耳」がキャッチしたのです。
僕は瞬時に「BBQだけはマズいぞッ?!」と思いましたが、その日の給食「焼きそば」を大盛にしてほしく給食当番に交渉中でしたので止めることは出来ませんでした。
そうして、僕が無事に「焼きそば」を大盛にしてもらうことができ、自分の席に戻ろうとしているとき見てしまったんですよ。一部始終を。
それは、BBQ君が自分の給食を席に運び終わり「着席」しようとしているところで、BBQ君の後ろには「ニヤついた2人」が立っていました。
「これはヤバいことになるぞッ!!」
…僕が心の中で腹筋に力を入れて思いっきり叫んだときです。
ドッシィィィーーーンンンッ!!!
それは、校舎4階から1階へ突き破ってもおかしくないくらいの「重低音」でした。
また、それと同時に…
「…ンッグゥッ」
…と訳のわからない「苦し声」が教室中に響き渡たり、一瞬にしてクラスが静けさに包まれました。
しかし、これで終わりではなかったのです。その「苦し声」が聞こえた3秒後に響き渡ったのは…
イ゛ダイ゛…イ゛ダイ゛…
お゛母゛ざぁ゛ー゛ん゛ッ!!!!!
「?!ッ…お母さん?!」
…僕は瞬時に「お母さん」というフレーズが気になってしまい、足りない頭を高速回転させながら考えました。
「こいつは未だにお母さんとお風呂に入っているタイプの人間なのか?!」
「むしろ未だにお母さんと一緒に寝ているタイプなのか?!」
「ただ単にお母さん思いのデブなのかッ?!」
…BBQ君が突然叫んだ「お母さん」の意味が気になり、僕は茫然とその場に立ち尽くしていたとき第2声が響き渡りました。
お゛じり゛わ゛れ゛だぁ゛ーーーーー!!!(泣き鼻水ベロベロ)
「?!ッ…おしりが割れただとッ?!」
…僕はまたもや瞬時に考えました。
「そもそも最初からお尻は割れているハズ!」
「もしかしたら横にも割れてしまったのかッ?!」
「…あえてのギャグなのか?」
…僕は「大盛焼きそば」がのっている「おぼん」を両手に持ちながら、ただただ茫然と立ち尽くしていたところに救世主の「先生」が登場。
先「なにしてるのーッ?!BBQ君どうしたのッ?!」
BBQ「…ヒック…ヒッ…〇〇君がぁ゛ーい゛ずを゛ざげでぇ゛ー(クシャ顔)」
先「(怒りマーク出現) 〇〇ッ!あれほど危ないからやめなさいって言ったでしょうがッ!!」
〇〇君「…シュン。ごめんさない」
先「BBQ君?立てる?」
BBQ君「だでま゛ぜん゛!い゛だい゛」
先「誰か隣のクラスの〇〇先生呼んできてッ?!」
…先生がそう言った途端、僕は手に持っている「給食おぼん」を自分の席へ勢いよく置き全力疾走で隣のクラスまで走って行こうと思いましたが…
「多分誰か行ってくれるでしょ」
…と思い、焼きそばが冷めないうちに食べ始めることに決めました。(自分のこころは冷めきっていました)
そうこうしている内に、となりのクラスのガタイのいい〇〇先生が登場しBBQ君を「お姫様だっこ」してどこかへ連れて行ってしまいました。
ちょうどその頃、僕といえば「焼きそば」を半分程度食べ終わったくらいでしたので再度「野次馬」に参加しようとしたその時です…
「せんせー!だんキチくんが1人だけ給食たべてまーす!」
…クサれブスがッ!!
そう…今度は僕が標的になってしまったのです。
そして次の瞬間先生が僕に対してこう言いました…
「だんキチ君はいいから黙って食べてて下さい!」
?!ッ…見捨てられてる?!僕…見捨てられてるッ?!
…そう思いましたが、とりあえず密告した「ブス」にこれでもかッ!というくらい「ガン」を飛ばしながら焼きそばをムシャムシャと食べ始めてやりました。ブスは横目で震えていました。
結果
そうして、BBQ君はどこかへ運ばれ、僕は密告されてすべてが終局に向かったのです。
また、6時間目の終わりくらいに隣のクラスの〇〇先生が教室に入ってきて…
「BBQ君…おしりを骨折した。これからは椅子を引くのを禁止にします!」
…そう強く僕らに言い聞かせて教室を後にしました。
「BBQ君大丈夫かな…」
…クラス中心配ムードになりながらその日が終えて次の日学校に行くと…
みんなBBQ君のことなどケロッっと忘れて無邪気に遊んでた(笑)
また、1週間後くらいにBBQ君が登校してくるのですが、その扱いは「時の人」で…
「なんであいつ最近いなかたんだっけ?」
「ほら〇〇椅子引いて!」
「あぁーー!」
…という残酷な天使のテーゼだったのは言うまでもありません。
それからというもの、平穏な小学校生活を送り僕らは中学校に巣立つのでした。
「BBQ君はそれからどうなったの?」
…気になる方も多いことでしょう。
しかし、僕にはそれは分かりません。
だって、僕は1回もBBQ君と話したことがありませんから。友達でもなんでもありませんから。
おしまい